気をつけていてもうっかりつけてしまうシミ。
特に色の濃いもののシミは、染色したように色づいてしまい、なかなかとれません。
ぶどうなどの果汁、ワイン、紅茶などの色シミは「タンニン」のシミです。
タンニンとは植物の種子に多く含まれる渋み成分のことで、カテキン等が多数重合したものです。
身体に良いとされる、ポリフェノールの一種ですね。
そこで今回は、カレーやワイン、ぶどうなどの色素汚れでおなじみのタンニン系のシミの取り方についてです。
タンニン系の色染みの落とし方
汚れた後すぐに対処できる場合
どんな汚れでも、すぐに対処すればクリーニングに出さなくても自宅でシミ抜きができる可能性が高まります。
中性洗剤で簡単に処置
自宅で果汁や赤ワイン、カレーなどを衣類にこぼしてしまった時、時間がほとんど経過していなければ、食器洗い用の中性洗剤でも落とせます。
- 汚れても良いタオルか布を用意する。
- 汚れた部分を水で濡らし、シミの部分がタオルに接するようにのせる。
- 水食器洗い洗剤を歯ブラシか他のタオルにつけ、汚れた部分の周辺から中心に向けてをたたく。
- ぬるま湯で洗い流す。
- 洗濯機でまわす。
重曹を使ってシミを落とす
様々な用途があることで知られている重曹ですが、洗濯にも利用できます。
重曹の化学反応により染みを落とすことが可能です。
- 汚れがかくれるぐらいに重曹をふりかける。
- 重曹に熱湯をかける。
- 歯ブラシかタオルでたたく。
汚れた後時間がたってしまった場合
汚れて数時間経過したもの、1週間経過したもの、また数か月経過したもの…。
時間がたってしまうと家庭で落とすのは困難になりますが、クリーニングに出す前に試していただきたい自宅でもできるシミ抜きの方法をいくつかご紹介します。
タンニンの汚れは酸性寄りの洗剤で動かす
キッチン用の中性洗剤にお酢かクエン酸をちょっぴり足し、酸性に傾けて使う方法です。
- 汚れた部分を水で濡らし、タオルにのせる。
- 水食器洗い洗剤にお酢かクエン酸をほんの少し混ぜたものを用意。
- 歯ブラシか他のタオルに洗剤をつけ、汚れた部分をたたく。
- 洗濯機でまわす。
話題の魔法水で落とす
テレビでも紹介された、クリーニングのプロ直伝の魔法水。
あきらめていたシミも落とせるかもしれません。
- 液体の酸素系漂白剤…小さじ3
- 重曹…小さじ1
- 食器用中性洗剤…3滴
これらを軽めに5回かき混ぜて出来上がり。
かき混ぜすぎると化学反応を起こして効果が無くなります。
この比率を守り、シミの大きさによって分量を増やしましょう。
- 汚れた部分をタオルに接着させて置く。
- 魔法水をつけた歯ブラシか他のタオルで、汚れた部分をたたく。
- 水で洗い流す。
- 洗濯機でまわす。
魔法水が服に残っていると、少しずつ生地の色を溶かしてしまう恐れがある為、最後に必ず水で洗い流し、洗濯機で洗いましょう。
魔法水のつけ置きも、化学反応が強く働きすぎるのでNGです。
カレーのシミの落とし方
カレーの黄色い染み。染み込むと取れづらいこの染みの正体はターメリックです。
- カレーがついたらすぐティッシュで吸い取りる。
- 食器洗い用洗剤をつけてもみ洗いをする。
- デリケートな衣類の場合は、タオルか、歯ブラシでやさしくたたく。
- 水ですすぐ。
- 洗濯機でまわす。
- 外に干し、日光を当てる。
ターメリックの色素は、水に溶けにくいですが紫外線に当てる事により分解されて無色になります。
何度か外干していると、徐々に目立たなくなっていきます。
しかし、夏場など強い日光を当て過ぎると布地自体が変色する場合もあるので注意が必要です。
終わりに
タンニンの色染みの落とし方をご紹介しました。
全ての汚れを落とす際に言える事ですが、
・洗濯表示を必ず確認する
・水で薄めた、溶かした物はその日のうちに使い切る
・当て布をする
など、注意点を守って行ってくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
油溶性シミの落とし方
チョコ・口紅・油性ペン・クレヨンetc
コメント