ふと夜空を見てみると、きれいな月が出ている事に気づく事がありますよね。
満月や三日月のように形が変わる事は言わずもがなですが、たまにすごく大きく見える時や、赤く見える時があったり。
低いところに見えたと思ったら、ちょっと見ない間に高い所に移動していたり。
このような月の形や見え方について、なぜ?と疑問に思った事はありませんか?
月の動きや満ち欠けについては小学校や中学校でも習うけれど、いまいちよく分からないし、苦手…というお子さんもたくさんおられると思います。
そこで、今回は月についての疑問を解決する記事です。
時間帯や方角など、あまり専門的にならないように図解しています!
月ってどんな星?月の特徴
月の基本データを確認してみましょう。
- 月の直径:約3,476km(地球の4分の1)
- 月の質量:地球を1として、0.012
- 月の地表温度:120~-160度
- 太陽からの距離:1億5038万km
- 地球からの平均距離:38万4400km
- 月の公転周期:27日(月の満ち欠けは29.5日周期)
- 月の自転周期:27日
月は地球を1周する間に1回自転しています。
月は地球のまわりを約27日間かけて1周(公転)しています。地球の衛星なわけですね。
月は、自ら光を出しているのではなく、太陽の光を反射して光って見えるのです。
私たちが地球から月を見る時、常に月の表側しか見る事ができません。
それは、月と地球の自転と公転が、周期・方向共に同じだからです。
月に行くにはどのくらい時間がかかる?
- 徒歩だと約11年(4㎞/h)
- 自転車だと約3年(15㎞/h)
- 自動車だと約6ヶ月(80㎞/h)
- 新幹線だと約53日(300㎞/h)
- 飛行機だと約16日 (1000㎞/h)
広大な宇宙の中、月って意外と近いと思いませんか?
気軽に行ける時代も近いかもしれんせんね。
月と地球と太陽の関係
地球や月などの天体が他の天体のまわりを回ることを公転(こうてん)といいます。
地球は太陽のまわりを公転していて、北極を上にして宇宙から地球を見ると、太陽のまわりを反時計回りに一年かけて一周しています。
また、月も地球のまわりを公転しています。
月は地球のまわりを反時計回りに約27日間で一周しています。
た時の月の動き
私たちが空を見上げた時、月は、太陽と同じように、東から出て、南の空を通り、西に沈みます。
太陽も月も他の星も、すべて東から西に移動しているように見えます。
これは地球が西から東に向けて自転しているからです。
フィギュアスケートのように回転すると、周りの景色は逆回転しますよね。
それと同じです。
月の形や呼び方
月は自ら発光しているわけではなく、太陽光をうけて光って見えている事。
さらに、太陽の周りを地球がまわり、地球の周りを月がまわっている事が分かりましたね。
月は、地球と太陽の位置関係によって満ち欠かけしているように見えるのです。
満ち欠けの周期は約29.5日で、新月→上弦→満月→下弦→新月と繰り返しています。
新月のときには、月は太陽とほとんど同じ方向にあり、地球から見えません。
上弦の月と下弦の月の覚え方
地球から実際に見える上弦の月はこんな感じです。
下弦の月はこちら。
上弦や下弦の名前に使われている弦(つる)は弓道の弓に張る糸の事です。
ちょうど弓を張ったように見えるのが上弦の月、反対は下弦の月、と覚えると覚えやすいと思います。
月の満ち欠けの仕組み
新月のときから、1日に約12度ずつ、月は東に向かって太陽から離れていきます。
太陽と月が180度離れた時、つまり地球を間にはさみ、太陽、地球、月が一直線にならんだ時が満月です。
太陽と離れるにつれて、月の光っている部分の面積は徐々に大きくなり、月全体の明るさも明るくなっていきます。
満月を過ぎると、今度は太陽からの角度は小さくなっていきます。
角度が小さくなるにしたがって、月の光っている面積は小さくなっていき、明るさも暗くなっていきます。
月の見える時間帯と方角
新月
新月のときには、月は太陽とほとんど同じ方向にあり、太陽の光が当たっている側は地球から見えません。
上弦の月
上弦の月は、夕方18時頃から南の空に見えはじめ、午前0時頃には西の地平線に沈みます。
夕方18時より前にも空にあるのですが、周りが明るくて見えません。
満月
満月は、夕方18時頃に東の地平線から昇り、午前0時頃に南中し、朝6時頃になると西の地平線に沈みます。
一晩中見えているというわけですね。
下弦の月
午前0時頃に東から上り、日の出のころ南の空に見え、正午ごろ西に沈みます。
月が赤っぽく見える時
朝日や夕日が赤く見えるのと同じ理由で、月が地平線の近くなどの空の低い位置にいる時は赤っぽく見えます。
赤い月は、ストロベリームーンとも呼ばれており、好きな人と一緒に見ると縁を結んでくれる「恋を叶えてくれる月」とのいう異名もあります。
終わりに
月を理科で習う時に、苦手だなぁと思ってしまう子も多いですよね。
宇宙という立体空間の中で、自転・公転をしている地球や月の動きをイメージする必要があるので、頭の中が混乱してしまうのが原因かと思います。
「勉強」というジャンルから離れて、純粋に月を観察してみると、仕組みがすんなり頭に入ってくるかもしれません。
きれいな月をじっくり見る機会を作ってみるのもいいですね。
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